日本時間の9/15の夜にフランスのロンシャン競馬場で行われた『ニエル賞』と『フォワ賞』で、それぞれ今年の日本ダービー馬・キズナと昨年の凱旋門賞2着馬・オルフェーヴルが見事に勝利しました。

これで本番の凱旋門賞に胸を張って出走できる状態になったといえます。

英国のブックメーカーでも凱旋門賞のオッズが1人気オルフェーヴルで4人気がキズナとなり、この時点で日本の競馬ファンにとってはもはやとてつもない状況だと言っても良いでしょう。

オルフェーヴルの『フォワ賞』は内容的にはまさに“完璧”と言える物でした。

スタートも五分に出て、先導してくれた日本馬ステラウインドの後ろでしっかり折り合える展開。
後続を引き付けて一気に突き放すレースぶりはうまく行き過ぎて怖いくらいでした。
やはり2度目の仏遠征という心の余裕も大きいのでしょうか?

前哨戦としては文句のつけようの無い勝ちっぷりで、余力を残して本番に行けるという意味でも、凱旋門賞に向けて期待が膨らむばかりです。

しかし、今回の『勝利の意義』ということでは、キズナの勝った『ニエル賞』のほうがはるかに大きな意味を持っていると言えるでしょう。

それは、わずかハナ差であっても2着に下した相手ルーラーオブザワールドRuler of the Worldが「同い年の英ダービー馬」であったということです。

日本のダービー馬がヨーロッパの舞台で英ダービー馬を負かすことの意味がお分かりになるでしょうか?

昨年は近代競馬150周年とされていましたが、そうすると今年は151年目になります。
近代競馬というのは、まず競馬発祥の地であるイギリスを手本として始められたと言われています。

競走馬の導入、競馬場の様式、コース形態、レース体系にいたるまで、日本競馬はイギリス競馬の猿真似から始まったのです。

そして151年の時を経て、欧州の舞台で日本のダービー馬が英ダービー馬を負かしたということは、ある意味では日本競馬の宿願がひとつ果たされた瞬間だったのではないかと思うのです。

もちろん本番ではどうなるか分かりません。

キズナが惨敗する可能性だってあるでしょうし、オルフェーヴルが凱旋門賞を勝ってキズナの存在が霞んでしまう可能性だってあります。

しかし、そうなったとしてもキズナのこのニエル賞の勝利は、日本競馬の歴史の大きな一ページとして語られるべきものだと私は思います。

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