5/20のGⅠ・優駿牝馬(オークス)の枠順が確定しました。

オークスは色々な意味で特殊なGⅠと言えます。
もっとも大きな特徴は牝馬クラシックの二冠目であり、一冠目の桜花賞から間隔が5週間しか無いにも関わらず約2ハロン(800m)も距離が延長されるということです。

それにより他のレースのような出走馬の力関係の比較がとても難しくなります。

実際に過去のオークス上位馬のその後を検証してみると、距離適性では説明のつかない結果が非常に多いことに気がつきます。

前回で書いたようにこの時期の3歳牝馬はどの馬も長距離適性と言えるような能力は完成していませんから、現時点で長距離をこなす最大の要素は折り合いということになります。
オークスでは桜花賞路線から見ると極端にペースは緩くなるので、2400mでも息を乱さない我慢強さがカギになるのです。

そして今開催の東京競馬場の馬場の特徴としては、「土曜は外伸び・日曜は内伸び」ということでしょうか。
実際には土曜日にはフラットに整備されているのですが、土日で内の馬場が踏み固められてスピードの出るサーフェスになるということのようです。
つまり日曜のメインの時間には先行馬が止まらない馬場になっている可能性は大です。

その条件で見て今回の私の印は以下の通り。

◎アイムユアーズ……騎手が頻繁に乗り替っても常に勝ち負けにできるのは乗りやすさの証明。ウィリアムズの手綱でさらなる力を発揮する可能性は大いにあります。中団内側で我慢できれば。

○ジェンティルドンナ……桜花賞の切れ味は圧巻。気性も問題無さそうで、4角~直線で極端に外を回らされないようにすれば突き抜けます。

▲ミッドサマーフェア……当初は連下候補の予定でしたが、調教が出色の出来で急きょ昇格。蛯名騎手がフローラSの騎乗を再現できれば、不安は調教師の鼻息だけです。

△ハナズゴール……純粋な脚力ならこの馬が№1か?極端な出来落ちがなければ一発は大アリです。
△サンシャイン……桜花賞を休み明けと考えれば狙い目はココか?能力は足りるはずで、人気の盲点と見ます。
△キャトルフィーユ……福永騎手が8枠から先行組に取り付けるかどうか。無理なく馬場の良い所を通ればディープの血が活きます。

展開一つで順位が入れ替わりそうな上位ですが、配当を考えればあまり点数は増やせないでしょう。
◎○▲の馬連BOXと△から上位3頭への3連複フォーメーションを狙い目とします。

一番人気になりそうなヴィルシーナは瞬発力勝負で切れ負けする可能性が高いと見ます。自分で動いて勝ち切るほどは力は抜けていないでしょう。

それでは今週も皆さんの幸運を祈ります。

オークスと言うのは競馬予想の観点から言うととても特殊なレースです。
オークスの本格的な予想の前に私が特殊なレースと言う理由を説明しておきましょう。

まず牝馬のクラシック戦線を考えた時、3月まではどの馬も1600mの桜花賞を第一目標としてレースを選択する傾向にあります。
余程スタミナに偏った馬でない限りはレースプログラム上もマイル近辺の距離を使わざる得ないわけで、それがいきなり2400mのGⅠレースを走ることになるのですから、距離実績のある馬というのはこの時期ではまず存在しないわけです。

しかし、いきなり距離が延びるからと言ってスタミナ自慢の馬がすんなり台頭するかというとそうでもありません。
3歳春の時点での競走馬は長距離適性の面では完成していないのが当然ですから、桜花賞でスピードを見せた馬がそのまま能力で勝ってしまうことは決して不思議なことではないのです。

それともう一つ、10年ほど前までは「オークスでは小さい馬を買え」と言う格言がありました。
実際に1990年代の競馬では体重が440kg以下の小柄な馬がオークスで何度も馬券に穴を開けた事がありました。
2002年などはスマイルトゥモロー434kgとチャペルコンサート418kgで馬連万馬券決着。当時は「小さい方から5頭BOXで買っときゃ当たるな」等と言われたものです。

しかしサンデーサイレンスの孫世代になるとこの傾向も薄れました。
残り1000m当たりでペースが緩み、直線の切れ味勝負になる傾向が強くなったためです。

小さい馬が有利なのは体重の軽さがスタミナの消耗を軽減するからです。
マイラーでも折り合いがつけば勝負できる今のオークスについて言えば、体重による優劣はほぼ無くなっていると言ってよいでしょう。

今年のオークスもあまりペースが速くなる要素はありませんから、この格言は軽視してよさそうです。

先日のヴィクトリアマイルに勝利したホエールキャプチャと横山典弘騎手。
そこには2年越しのちょっとしたエピソードがありました。

2010年の函館競馬でホエールキャプチャのデビュー戦に騎乗していたのが横山騎手で、そこでは2着に敗れたものの続く未勝利戦でも横山騎手が騎乗し勝利しました。
しかしこの時点では若干ソエが出ていたようで、横山騎手は「この馬は将来大きいところで勝負するから、今は休ませた方が良い」と進言したそうです。

馬主もそれを受け入れ秋競馬の復帰を睨んでいましたが、その矢先に横山騎手が落馬事故で頚髄損傷、頭蓋骨骨折という深刻な負傷を追います。
乗り替わりを余儀なくされた陣営は結果的にGⅠ戦線を池添騎手に託すことになります。

池添騎手も奮闘し、出走したGⅠの5走すべてで2~4着に入る健闘を見せますが勝てず終い。重賞2勝で力は見せながらも脇役に終始しました。
横山騎手はさぞや複雑な心境だったことでしょう。

そして今年に入りホエールキャプチャは横山騎手とコンビを復活。念願のビックタイトルを手にしたわけです。

ケガから復帰後の最初のGⅠをホエールキャプチャで会心の騎乗で勝ったわけですから、この経緯を見ていると勝利後の横山騎手のはしゃぎ様も分かる気がします。
本当に素晴らしい勝利だったと思います。

ところで、この経緯はもちろん私は耳にしていましたが、あえて馬券には反映させませんでした。

このような競馬界におけるドラマは様々に存在してはいますが、その多くは今回のようなハッピーエンドを迎えるわけではありません。
馬券での収支を真剣に考えるのであれば、こうした裏舞台はあえて無視しなければいけないと思っているのです。

それが私みたいに、友情ドラマに涙するような情にもろい人間だったらなおさらの事でしょうね。

5/13(日)に開催されたGⅠ・ヴィクトリアマイルはホエールキャプチャが念願の初GⅠを獲得しました。

レースは大方の予想通りクィーンズバーンが先手を取り平均ペースに持ち込みます。
このあたりの内田騎手のそつの無さはさすがだと思いました。

そして重要なのは2番手に位置取ったドナウブルーが結果的に2着に入り、道中3番手に付けてギリギリまで仕掛けを我慢したホエールキャプチャが勝ち切ったということです。

フジテレビのTV中継のリポートでは「馬場造園課の方の話では『前日に内側が踏み固められて内外差の無い馬場になった』とのこと」と言っていましたので、実際にはすでに内伸びの馬場になっていたはずです。
そしてそこでどのように乗れば良いかを最も理解し実践したのが、勝った横山騎手と2着のウィリアムズ騎手だったわけです。

特にドナウブルーはこれまで京都でしか勝ったことが無く、非力なところがありました。また、輸送競馬での良績も無く、今回はデータ的には買いにくい馬でした。実際に最後の坂では少し外によれ気味になったのを我慢させて、登り切った後はまた追い上げていました。

番手にこだわってきた馬ではないのにこの競馬をさせるということは、やはりウィリアムズ騎手の慧眼というほかありません。
勝ち馬には地力の差で敗れましたが、最高の騎乗であったのは否定のしようがないでしょう。

3着のマルセリーナは力を出したと思います。若いながら田辺騎手もそつなくインを抜けてきたあたりは見事で、能力はきちんと出せていたと思います。しかし、勝つための騎乗という面で上位2人に敵わなかったようです。これからの成長に期待したい騎手ですね。

他の騎手は4着の柴田善騎手以外はあまり芸のある騎乗とは言えなかったようです。ウィリアムズ騎手ばかりが目立つようではやはり物足りませんよね。

アパパネはあれだけ中間体重を落とす方策をしたのに昨年のこのレースより+8kgでした。人間と同じで馬も衰えてくると体重が落ちにくくなります。それでも5着は地力でしょうが、繁殖シーズンももう末期ですし今後の動向は悩ましいところですね。

さて、横山騎手とホエールキャプチャにはちょっとしたエピソードがありますが、これは次回に書かせてもらいます。

この春の横山騎手は私が買うと勝ち切れず、調子が悪いと見て切ると会心の騎乗ですから相性が良くないみたいですね。

オークス・ダービーに向けて私も気合を入れ直さねばいけません。

5/13に東京1600mで行われる牝馬限定GⅠ・ヴィクトリアマイルの枠順が確定しました。

今さらの話、今年のヴィクトリアマイルについては非常に予想の難しいレースになるだろうとは思っていましたが、その予感は的中しました。

その難しさは大ざっぱに言えば、アパパネ・ホエールキャプチャ・マルセリーナといった実績馬の衰えや成長力の不安と、オールザットジャズやフミノイマージンといった近走好調の上がり馬の実力に対する不安の大きさの比較ということになるでしょう。

こうした場合には私は馬券的に不安要素の少ない馬の中で期待値を重視して買い目を決めます。
つまり本来は好きではないのですが、消去法で4~5頭を残して馬券を作るしかないのです。
なんというネガティブな競馬予想でしょうか!

そうして残った有力馬?は以下の通りです。

◎オールザットジャズ……本来はGⅠで本命になる力はまだ無いと見ていますが、今回のメンバーでは押し出される形での◎です。前からでも中団からでもしっかりした脚があるのは魅力です。GⅠ未勝利の藤岡(兄)騎手がスムーズに走らせられればチャンスが出てきます。

○マルセリーナ……本来はこの馬が主役を張るべきですが、昨年の桜花賞以降は未勝利と言うのが現実。1枠1番に入ったので中団内から直線抜け出せれば勝ち目アリです。ただしこちらも騎手がGⅠ未勝利ですし、東京コース適性がハッキリしないのも不安点です。

▲フミノイマージン……前走の東京新聞杯4着は牡馬に混じっても出色の末脚でした。コース適性はメンバー屈指と見ます。ただし戦績からも本領は中距離でこそ、という気もします。

△アパパネ……個人的には衰えが見えてきていると思いますが、馬体が絞れていれば格だけで勝ってしまうかもしれません。
△アニメイトバイオ……馬体重や体調が安定していない馬ですが、今回は大きく良化ありそうな気がしています。

今回は弱気に上記5頭の馬連とワイドのBOXで行きます。

あとは△チャームポットの東京適性が気になって仕方が無いので、上記の馬に馬連とワイドを流しておきます。

それでは今週も皆さんの幸運を祈ります。